Sonic Wave
  足立ブランド 平成19年度 認定企業紹介ページ
   
 
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当社の医療器具・器械が足立ブランドとして認定されました。
現在あだち異業種交流会「未来クラブ」副会長

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「やっぱりものづくりが好きだったんでしょうね。」
三祐医科工業株式会社の小林保彦社長が静かに熱く語りだした。

「中学校の頃から家業を手伝っていました。中2の時の時給は300円。当時はそのお金で趣味のサイクリングなどに使っていましたね。」

まだ若いうちからの労働に思わず、“えらいですね”と言う言葉が出た記者に、小林社長は間髪入れず「本当にエライと自分でも思います(笑)。自分が子供の時はこれが当たり前だと思ってやってましたけど私の子供世代なんかはモノを作るなんてとても、と言う感じですからね。」と苦笑しながら答えた。



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父の背中を見ながら見よう見まねではじめた医療機器の製造。保彦少年は、やがてモノづくりの面白さに目覚め、工業高校・工業大学を経て、父親の切り盛りする“三祐”に正式にメンバーとして戻ってくる事になる。
高校、大学と工業系についてみっちり勉強してきた成果をやっと発揮する時が来た。意気揚々と現場に入るやいなや、保彦社長はモノづくり現場から、“本物の技術”と言う厳しい洗礼を受ける。「三祐の技術力から予想するとこれくらいの仕事だろう・・・・と思ってイザ現場に立ってみると自分の予想などより、はるかに卓越した技術力。この時に初めて父のすごさを実感しました。」


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三祐医科工業株式会社の理念に「3つの研鑽(けんさん)」と言う言葉がある。『たゆまぬ技術向上の研鑽・自己成長の研鑽・社会貢献の研鑽』。
3つの研鑽について、伺ってみた。「第1の研鑽は「技術向上の研鑽」ですが、技術は常に変 化していくものですし、また変化させていかなくてはならないものと我々は考えています。よって旧来からの良いものは活かし、新しい技術は抵抗なく受け入れていく技術の「温故知新」みたいなものであると考えています。第2の研鑽は「自己成長の研鑽」ですが、我々は自分自身が成長していく事によってお客様に満足の頂ける技術、製品の提供をし続ける事ができると信じています。その事から常に勉強をして、自己を高める努力を怠りません。第3の研鑽は「社会貢献の研鑽」ですが、我々の会社は社会にどの様に貢献できるかを常に考え、仕事上以外にでも生活においても一社会人として社会に役立つお手伝いを行える様な気持ちを持っています。以上の事を常に「研鑽」していこうという事こそが、三祐の経営理念になっています。」


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一人前になるには10年近く要すると言うこの業界。

材料の切り出し、寸法決めから、ハンダづけ、ペーパーがけ、バフがけと工場内では黙々と作業が続いてゆく。そのほとんどが金属加工の熟練社員からなる同社では、人材や後継者の育成が急務となる課題だ。
「一番上の人で60歳手前くらい、見習いの人で30代後半くらいでしょうか。」
ハイテクでもローテクでもない「ディープテク」をフル活用して少量多品種生産を可能にしているのは父の代から健在の熟練した技が冴える職人達の腕前だ。



人数にして4-5人の少人員体制だが人員増加などは今後の予定にあるのか、保彦社長に聞いてみた。
「どうしても手作業の場面が多いので、目が届く範囲と言う意味では今後も少数精鋭でやっていく事になるかと思います。製品自体も、医療用なので人の命を預かる場面に多用される性質から、責任技術者の資格を持つ私の許可が出ないと出荷できないのです。このような事情から一般の方向けに販売すると言うよりはむしろ、少量を受注し生産する、と言う従来のスタイルは今後も変わらず、連動して人員も常時数人で維持していく事になるでしょう。」


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―足立区は「三祐」のようにコアな製品を製造している企業がたくさんあるのですね。


「従来の概念からすると、製造業は黒子に徹するべき、と言う考えがあるかと思います。ただ、最近の安い労働力を求めて海外へ拠点を移す企業が多いなどの技術の空洞化が懸念されている中ではむしろ、【まずは知ってもらう事】。これが、これからの製造業にとって非常に大切な事であり、積極的に情報を発信して行く事で長期的な経営の安定に繋がるのではと考えています。いくら高い技術力、なんて言っても注文されなければ勝負になりませんからね。まずは当社を知ってもらうと言う意味からも今回の足立ブランドや区の広報のみならず自社ホームページや異業種交流会の参加など幅広く積極的に活動を進めています。」




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―最近、社内で行われている“見せる化”についてお伺いさせてください。

「今回の足立ブランドの認定で授与された表彰状や授賞式の記念写真などもそうですが、当社の製品を会社前の通りに面した場所に展示しています。ここで30年以上製造していますが、最近になって展示したこれらの製品や表彰状を見て『三祐さんってこんなの作ってたんだね』『すごいね』と声を掛けてもらう機会が増えました。以前から感じてたのですが、足立区にもいい技術や、いいサービスいっぱいあるのに太田・墨田などに比べて技術的な評価が少なく、横のつながりも乏しい感があります。
これからは足立区のイメージアップも兼ねて積極的に各社がここにしかない、オンリーワンの製品や技術をPRする事が大切だと考えています」

数千万もの設備投資した機械にも出来ないようなヤスリ掛け工程など、まだまだ人の手が欠かせない三祐医科工業の【ディープテク。】「手だけが知っている何ともいえない“暗黙知”と言う微妙な感覚を製品化する事。それが当社の今後の目標であり、挑戦です。」写真は、平成19年に導入した最新の機械。この機械に関して小林社長はこんなお話を聞かせてくれた。「私どもの他社に無い強みとして「手作り」を得意としていますが、例えば部品を製作する場合、一つだけ精度の高い物を作るのであれば「手作り」の方がいいかも知れません。しかし同じ寸法の物を大量に製作する場合はやはり機械の方が優れています。そういった事もあって、精度の高い部品を量産できる様にする為、昨年設備投資を行いました。金額にすれば1000万円程の機械ですが、それだけの価値はある投資と考えています。ただ、あくまで三祐の強みは「手作り」ですから、精度の高い部品に手作りの良さを加えた製品を提供していく事ができる様になりました。作業現場では、全自動で精度の高い部品を製作している機械の隣で、昔ながらのヤスリによる仕上げがメインで行われている光景を見る事ができます。」最先端の機械を導入しながら重要な工程の技術はあくまでも手作業にこだわる。


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一方で新たな展開に向けて準備も既に始めている。

「この2月に医療器具製造業の他に新たに医療器具製造販売業の認可も取得しましたので今後は販売部門にも力を入れて、ゆくゆくは病院さんへも直接販売できる体制に持っていきたいと思っています。直接販売できる事で、医療の現場の声のフィードバックがかかり、結果的により良い製品の開発につながるのではと考えております。」


保彦社長の飽くなき探求心の原動力は子供の頃に体験し、魅せられた【ものづくり】の技術と心なのだろう。今年40代に突入した若き二代目の見る未来は、限りなく緻密で明るい。


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ディスプレイケースに所狭しと並んでいる医療機器の数々。動物用の大きな器具から、わずかな誤差も許されない繊細な器具まで取り扱い品目は実に幅広い。
この材料は「真鍮」からできています。このような長い材料が、手作業を主体とした様々な工程を経て細かなパーツへと制製作されていきます。
上記の長い棒はこのような細かなパーツになりました。
左の真鍮の板が、職人の手作業で右のような形に変わる。


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足立区異業種交流会・未来クラブは会員相互の技術、情報などを交流することにより、それぞれの企業の経営力強化を図るとともに、個々では解決できない新技術、新製品の開拓を促進するとともに生産、販売面での相互協力を行うことにおいて会員企業の成長発展に貢献することを目的とした異業種の交流会です。
会の基本運営はギブアンドテイクの精神をモットーとしています。







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詳細はこちら(三祐医科工業株式会社ホームページ)

こちらもどうぞ(職人経営者を目指します。ブログ)

 
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